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ウッドピタスタッフブログ

2013年7月16日

南海地震に備えちょき~高知出張記①(発生の仕組みと歴史)

みなさん、こんにちは!
株式会社ウッドピタ横浜ショールーム 下永吉です。
毎日本当に暑く辛い日が続きますね。
スタッフも1日外回りから帰ってくると、皆さすがにグッタリしています。

そんな暑い最中ですが、私は今、南国・高知県にいます。
普段は横浜を中心とした首都圏で1件でも多く耐震補強をしていただきたいと日々奮闘していますが、
場所を替え1ヶ月の予定で長期出張し、高知県他四国でもウッドピタを広めるべく
毎日県内を走り回っています。

さて、高知県と言えば・・坂本龍馬ですね!
福山雅治さんはじめ多くの俳優さんたちが演じた、最も人気の高い歴史上の人物かも
しれませんね。
高知県の駅前では、早速龍馬の銅像が出迎えてくれます。
横にあるのは中岡慎太郎像です。


 
ウッドピタの本社がある東海地方では東海地震、東南海地震対策ですが、
高知県など四国地方では、同じく近いうちに必ず起こると言われている
「南海地震」に対する警戒を強め、行政が中心となって様々な対策が行われています。

これら三つの地震は非常に関連性が強いのも有名ですね。
高知県内では、平成24年度から木造住宅の診断・設計・耐震補強工事に対する補助金を増額されるなどの成果もあり、住民の方々の関心が非常に高まっているのが感じられます。
また高知県は太平洋に面した県でありますので、地震と連動した津波への警戒も、
非常に強いものがあります。
2011年3月11日の「東日本大震災」での津波の不幸な被害は、
高知県民にも大きな教訓を残してくれたようです。


<南海地震とは?>

ところで、どうして地震が起こるのか、何度もお聞きになっているかとは思いますが、
高知県を例にとっておさらいです。

高知の大地は常に海側から押されつづけています。
地球の表面は十数枚のプレートと呼ばれる板状の岩盤に別れていて、
それらがゆっくり押し合いへし合いを繰り返しています。
ちょうど高知の下はフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に
沈み込んでいる場所なのです。

図.高知沖におけるプレートの沈み込み


南海地震は遥か沖合の南海トラフで発生すると思われていますが、
実際に地震が発生するのはユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界面ですので、トラフよりもずっと陸側になります。
高知では生活場所の真下、地下およそ30kmで地震が起こることになります。

プレートが沈み込むとき、抵抗なく、するすると滑り込めば地震は発生しません。
しかし固い岩盤はくっつき合って、そこに歪みがたまってしまいます。
ぐいぐい押し込む力に耐えきれなくなった時に、どんと岩盤が破壊して地震が発生します。
このプレートの沈み込みは少なくとも7000万年ぐらい前から続いていて、
まさに数え切れないほどの南海地震を起こし続けてきました。
高知の地盤の基礎を成す岩石は、もともと深い海の底で堆積したものです。
それが、海側から押す力によって陸上に押し上げられ、いまの大地を造っています。
高知の大地は、実は南海地震によって造られてきたのです。


「南海地震」とは南海トラフ沿いの紀伊半島から四国沖で起こる、
マグニチュード8クラスの巨大地震のことをいいます。
南海トラフとはフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む場所で、
いわゆる海溝と呼ばれる水深の深い溝状の地形のところです。

紀伊半島の南東沖で起こる地震は「東南海地震」、それよりも東の遠州灘から駿河湾で
起こる地震は「東海地震」と呼ばれます。南海地震、東南海地震、東海地震は
互いに連動して活動していることが知られています。

下図は南海地震や東南海、東海地震の想定される震源域(岩盤が破壊される場所)と、
過去400年の間に起こった地震の間隔を示しています。



これらの地震は俗に「地震三兄弟」とも呼ばれ、互いに連動して活動している事が
知られています。
1605年の慶長地震や1707年の宝永地震では東海~南海にかけて
ほぼ同時に地震が起こったと見られ、1854年の安政南海地震は安政東海地震の
32時間後に、1946年の昭和南海地震は昭和東南海地震の2年後に発生しました。

南海地震は、およそ90~150年の間隔で周期的に発生していることがわかります。
政府の地震調査委員会の評価では、今後の南海地震発生確率と規模は
次のとおりとなっています。
M(マグニチュード)8.4は、昭和南海地震(M8.0)の約4倍の規模に相当します。
当然ながらこの評価には不確定要素が含まれていますが、
今世紀前半に昭和南海地震より大きな南海地震が非常に高い確率で起こるものとして、
揺れや津波へ備えていかなければなりません。


さて、まだまだ「南海地震」については書き足りませんが、
本日のブログはここまでとさせて頂きます。
その②を明日には更新する予定ですので、お楽しみに。

横浜ショールーム スタッフ 下永吉


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